勉強会

大学教授の「一言」が日本の金融リテラシーを物語る

大学教授
「投資は早く始めた方が良いですよ!」
「但し、なくなっていいお金で始めてください!

学生(心の声)
「“なくなっていいお金”って」 失笑・失笑
「真顔で言ってるよ!えー」

こんにちは、FPブレーンの岩川です。大学に通う息子との夕飯の話題です。

息子:「なくなってもいいお金って!?笑・・・日本人って投資を本気でギャンブルと思ってるんだ。

    真顔で言ってるから、けっこうびっくりした。笑」

 :「そうなんだよ。笑 “教育”がない。って、恐ろしいでしょ。」

   「免許証は早くとりましょう。但し、事故をするから車に乗るのをやめましょう。」ってことだね。笑

「経済」を専攻している大学教授であっても「金融教育」を受ける機会がなかったことがわかる一幕です。

私たちは、これまでの環境から先入観を持ってしまったり、端っから決めつけてしまう事は少なからず経験があるはずです。とくに投資は、命の次に大切なお金の事ですから、そもそもギャンブルと理解していれば「耳」を傾けないと言うのは普通のことです。根は深いです。皆が株式や債券を保有し、物価が上がり、給与が上がる。ただこの繰り返しなんですけどね。と、そんな心配をしていると、この4月から、高校の家庭科において「金融教育」がスタートしました。大変、期待のできるニュースと思いましたが、まだまだ、現実はそうでもなさそうです。

その「金融教育」は、大手証券会社が行っていることが実は少なくない。
先日、日経新聞に金融教育の現場エピソードが掲載されていました。

講師(証券会社):「30年前に買ったある株式は何倍になったでしょう?」 答えは約120倍。
続けて     「もし、一万円のお年玉を投資していたら、100万超えてますよ。。。。」

生徒の反応    「貯金だけでなく株式投資をでもお金が増える可能性があるとわかった。」

これは「株式トレーダー養成所」!?
ある講師は、若いうちから資産形成のリスクリターンを触れるのは良いと・・・・・

弊社でも、高校生や学生、新卒の方々に「金融教育」を行いますが、基本、安く買って高く売る・・・
「儲ける」と言う理解はできるだけ、しないように心がけています。

「株式売買」「為替」「資産形成リスクリターン」などは、はっきり言って最後の最後。100のうちの1%で十分。

大事なのは「お金」はモノやサービスと交換する単なる「道具」であることの理解がメイン。

この「道具」をどのように保管し、管理するか。その方法によって、人生の豊かさに影響する。これを教育しなければ、結局、単なる株式トレーダーになってしまう可能性が少なくない。

さて、金融教育・投資教育とは具体的にどんなことなんでしょう・・・・・