お知らせ

2023年 卯(うさぎ)跳ねる

毎年年末の話題としている【干支の相場格言】。
弊社のお客様には、年末のご挨拶メールとして、お送りしているのですが、今年で「11回目」になります。

過去を遡ると「2012年12月」から恒例として続けていますが、十二支ですから、ほぼ、一回りですね。

ただ、毎年送信しておきながら、次のようなことを考えることもよくあります・・・・
そもそも、長期投資に日経平均の年間騰落率を確認する「意味ある!?」笑

さて、今回は、この「11年」を振り返って見ましょう

目次

・そもそも、日経平均の騰落率を見て「意味ある!?」
・価格の上下変動が少なく「一本調子」に上昇した直近「11年」
・干支から見た来年2023年の相場。

そもそも、日経平均の騰落率を見て「意味ある!?」

私たちの投資配分は「畑の大きさに応じて種をまく」スタンスです。
予測の排除を目的に「経済の規模に応じて投資配分を行う」ということですね。
この方針ですと、日本株式・債券には、数%しか投資をしていませんので、実は日経平均の動きは、私たちの資産の変動に、ほとんど影響しないのです。

ただ、そうは言っても現在は、先進国の主要マーケットの動きはほぼ連動しているので、日経平均の動向は、世界株式全体の雰囲気は読み取れると考えて問題ないでしょう。

参考までに「干支から見た相場格言」を始めた

2012 +21.4% 辰(たつ)
2013 +52.4% 巳(み)
2014 + 9.6% 午(うま)
2015 + 9.3% 未(ひつじ)
2016 + 3.5% 申(さる)
2017 +16.1% 酉(とり)
2018 -14.8% 戌(いぬ)
2019 +20.9% 亥(い)
2020 +17.6% 子(ね)
2021 + 4.4% 丑(うし)
2022 - 9.4% 寅(とら)

年初より下落して終わった年は「2018年」「2022年」の2回となりますが、米国市場(NYダウやSP500)の下落も、同じく上記の2回のみとなります。1年単位でみれば、日経平均、NYダウ、SP500、World Index このあたりの変動は、ほぼ連動です。従いまして、日経平均の騰落率は大まかにマーケットの雰囲気」捉えられるのかもしれません。

価格の上下変動が少なく「一本調子」に上昇した直近「11年」

下落による「恐怖」もなく、まさに、誰でも「儲けられた」マーケットです。このように10年以上も大きな下落のない「強気相場」が続くのは、歴史的にも珍しいのです。

上記資料は:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社のサイト資料の一部から表示しています。↓出所資料
https://am.jpmorgan.com/jp/ja/asset-management/per/insights/market-insights/guide-to-the-markets/ 
20220630_モルガンスタンレー「guide-to-the-markets-jp」

私たちが長期投資に使用している某米国運用会社の運用チームは、引退したOBから、過去の下落時の経験を聞き、未だに、その機会を大切に生かしているそうです。
下落時の心理状態は、経験してみないとわからない。と言うことですね。

ところで、2020年頃に流行した言葉「Financial Independence,Retire Early」、皆さん「FIRE」覚えていますか?
10年も強気相場が続けば「FIRE」にひかれるのも無理はありません。
先日、日曜日の日経(ヴェリタス)に「ギリギリFIRE、相次ぐ誤算」という見出しがありました。

早いのは「リタイア」の方ではなく、投資計画からの「離脱」のようですね。

インフレに対応できず※1、また、下落による追加資金がない。などの理由から中断、離脱しているとのこと。計画堅持は難しいです・・・・

※1インフレ対応できないとは?
FIREは、年平均リターン4%の運用をひとつの基準にライフプランを設計します。
つまり、年間4%ずつ生活資金を取崩すなら資産は減らない。と言うシミュレーションです。
しかし、インフレ率が高すぎて、生活資金が不足する。また、その生活資金不足する中、運用資産も目減りし、枯渇の恐怖で「継続」できない。ということでしょうかね。

「早期リタイア」というキーワードは「豊かな人生」を連想させますが、意外と厳しい「倹約生活」になる可能性もあります。自分にあった「働き方」が見つかると、より「安心感」や「幸福感」が増すのでしょう。

「そんな良い話はない!?」と聞こえてきそうですが。笑・・・・
資産形成は、コツコツ淡々とですね。

干支から見た来年2023年の相場

まずは、2022年「寅(とら)千里を走る」のマーケット。
【今年2022年の株式市場、為替市場の結果は下記の通り】

★株式市場
2022/01/04 寄付 29,098.41(大発会)
2022/12/28 終値 26,340.50(12/28終値)
今年の騰落率・・・・-9.48%

★為替市場(対ドル)
2022/01/03 寄付  115.09
2022/12/28 終値  134.47(12/28終値)
今年の騰落率・・・・-16.83%(年初より円安)

寅年の相場格言は「いってこい」トントンで相場的に期待できないということでしたが、そのままでしたね。
今年印象的なのはやはり「インフレ」「米国金利上昇」「円安」ですかね。
急変動すると、テレビのニュースで、色々な報道があります。

「米ドル預金の金利が、3%、4%になり、銀行に駆け込んでいる」とか・・・

余談ですが、米ドル預金は、我々から見ると預ける選択肢にありません。。。。
・金融機関が破綻すれば、1円も保護対象にされない為、ゼロ円
・為替差益は、雑所得(総合課税)なので収入と合算申告
※収益20万以下や、自営業などは申告不要の条件もありますが、それでも選択しません。

外貨預金をするなら「外貨MMF」です。
・金融機関の破綻リスクなし。(分別管理)
・源泉分離課税(収入と合算せず、特定口座で課税終了)
※ウサギとカメではありませんが、結局、一貫して継続している人たちにしか「利益」は回ってきませんよね。

さて、来年2023年の「卯年」の格言は・・・

「卯(うさぎ)跳ねる」

うさぎは、ぴょんぴょん「跳ねる」ので、言葉のとおり、相場は期待できそうな。。。

過去の卯年です

・1999年、IT関連のネットバブルで大きく上昇
・2011年、東日本大震災による原発事故が影響し日経平均はリーマン以来の下落

来年のマーケットが良くなるに越したことはありませんが、何より「平和」があってのことです。
マーケットより平和を願いたい!が本音かも・・・

★★★今年1年も大変お世話になりました★★★
2023年は「20周年」を迎えます。

皆さま、今年も大変お世話になりました。
来年はFPブレーンの設立から「20周年」となる大きな区切りの1年となります。
「セミナー」など、イベントを検討していますので、お楽しみにお待ちください。

2023年も、皆さまおよびご家族が幸せいっぱいの1年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

お困りなこと、ご不明なことなど、ご質問があれば、お気軽にご返信ください。

では、良い年をお迎えください!!

トップ画像:弊社近隣の幕張ベイパークにて