初心者応援「お金を学ぼう会」

銀行にお金を預ける意味

お金を預けておく場所ってどこがいいんだろ?

一体どこにお金をおいておくと、お金が増えるんでしょうねぇ・・・

常にモヤモヤしております。

そう、今なんとなくお金を「預ける」と言ってしまいましたが、
そもそもなんで預けるんでしょうね?

クレジットカードの引き落としがあるから。

給与の振込み口座だから。

家に全額置いておくのはなんとなく不安だから。
参考記事:『タンス預金』は得なの?損なの?



そう、こ~んなかんじでなんとなく利用している銀行や郵便局などの金融機関。

では、お金を銀行に預けると、ほんとに得するの?お金は増えるの?
ということについて、今日は考えてみようと思います。

皆さんが銀行や郵便局にお金を預けた瞬間から、
そのお金は、融資や運用等に利用される事業資金になります。

銀行はお金を預けてくれたそのお礼として、
預けたお金に利息を上乗せして預金者に返してくれます。

だからお金を預けるんですよね?

でも、実店舗を構える有名な銀行の金利は、現在は0.010%程度の超低金利。
100万円預けても、1年で100円しか増えないという・・・



「よし!じゃあ、銀行にお金を預けて、お金を増やしてもらおう!」

と思ってお金を預けても、思うように増やすのは難しそうですね。
ATMの手数料でおそらくマイナス・・。


ところで、みなさん。
銀行にお金を預けたら、
そのお金って100%返ってくると思います?



はい?


当然ただ預けてあるだけなんだから返ってくるでしょう?

と思いますよね。ワタシもそう思っていました。



が!!!!



答え:銀行にお金を預けたら、100%返ってくる保障はありません。


ええーーーーー????

そうなんですよ。びっくりですよね?
返してくれると思ってましたよね?

ちがうんです・・。
銀行が万が一破綻した場合、
保有資産が無い場合には預金者にお金を返したくても返せない状態に陥ります。


ほ・・ほんとですか!!
と思って心配になった方。

実は、このように銀行等の金融機関が破綻した時に
預金を保護してくれる「ペイオフ制度」というものがあります。


「ペイオフ?きいたことあるような・・・」

ペイオフ制度とは、銀行が破綻したときに、
預金保険機構が預金者に対して保険金を支払う制度です。
※預金保険機構・・・預金者のお金を万が一の時に銀行等の金融機関が入る制度

この保険契約は、お金を預ける預金者と、預金保険制度に加入している金融機関(全ての銀行、信用金庫、労働金庫)の間で自動的に保険契約が成立しているので、特に私たちに手続きなどは必要ありません。


「なんだ、こんな制度があるなら安心だね、びっくりさせないでよ~」

と思いたいのですが、すみません。
このペイオフ制度には、上限金額があり、1,000万円とその利息までが保障の範囲になります。

つまり、1,000万以上の預金は返してもらえないということ・・



ということで!

金融機関に1,000万円以上預金をするのはリスクがあるということがわかりました。


じゃあ、どうすればよいのよ???

どうしても1,000万円以上のお金を銀行に預けたい場合は、
いくつかの銀行に預け分けをするという方法があります。

例えば2,000万円のお金を預けるとしたら、1,000万円ずつ別の銀行に預けるということ。

ただ、このときに注意しなければならない点がありまして・・

「保護されるのは、預金者一人に対して1,000万円」

の為、同じ銀行に対して、いくつかの支店に口座を開設しているような場合は、
それらを全てまとめて、1,000万円が上限になります。

なので、預け分けをする場合は、全く別の金融機関に預け分けしてくださいね。



■ペイオフが発動すると銀行は凍結

銀行が破綻して、ペイオフなんかが発動しちゃった場合には、
不安だし、預けているお金を一刻もはやく引き出したい衝動に駆られそうですが、
残念ながら、自分のお金はすぐに引き出すことはできなくなります。


だって、銀行が破綻してるんですよ?
銀行も色々やらなきゃいけないことがあるんです。
援助してくれる企業の募集や、他銀行との合併手続きや大忙し。
これらが一通り落ち着いてから、ペイオフの財務処理が行われるながれになります。


■ペイオフの保障対象となる預金とそうでない預金は?

これは、利用頻度の高い普通預金や定期預金が対象になります。

外貨預金は一切保障されないので、外貨預金を利用する場合は、
金融機関の破綻リスクなどを考慮して選ぶ必要があります。

ということで、ペイオフについて少しお話ししましたが、
う~ん・・どう思いますか?


預けたお金を100%返してもらえない可能性がある場所にお金を預けている事実。
さらに超低金利の為、金融機関に預けても、あまりお金は増えてくれない。

では、どこに預けておくべきか?
さらなる探求は続く!